ご縁と念について

アウラチャンの図

皆さんはご縁を感じる方はいらっしゃいますか。
大人になり、またインターネッツに触れていると、ご縁というのは強い結びつきだけを指すとは限らないと実感します。

エオルゼアでも「誰だっけ君、田中くん?……あ~、あの時の!(誰だ?)」みたいなキャラクターが後から出てきたりしますよね。そういうゆるい結びつきもご縁だなとつくづく思います。

この絵のアウラチャンもそんなお一人。脱臼マンの気心知れたフレンドさんです。密度は濃かったかも知れないけど、全体としてはゆるっと繋がったご縁かなあなんて。

この絵、最初に描いたラフではアウラチャンも無表情に近いクールな表情で、飛んでいくモルフォを見送るような構図でした(あまりにもラフがラフすぎて載せられない)

鉛筆画の方がきれい説

美人さんなのでそれはそれで、アンニュイな感じに仕上げても良かったのですが、せっかく絵を贈る機会に恵まれた訳なので、「このご縁が笑顔を運ぶものであって欲しい」と念を込めて、ふわっとやってきたモルフォ蝶を、笑顔で手に包み込む、という絵に変えたのでした。

ゼロ・念イラスト(最初期の脱臼マン)

私は自分が描く絵にはなるべくを込めたいです。
相手を喜ばせたい、驚かせたい、笑わせたい
、自分の念願を込めます。

脱臼マンは稲川淳二さんが大好きなのですが、ジュンジュン(オリジナリティの高いあだ名)も「絵は怖いですよ。作り手の念が籠りますからね」という旨をおっしゃっていました。
それを聞いてめちゃくちゃ理解るな、と思いました。籠める側の人間だから…。

無論、私が籠める念は怪談になり得ないポジティブなものですがね。

絵の好みはあるから気に入ってもらえない事もあるだろうけど、自分が籠めた念だけは少しでも感じてもらえたら嬉しいなあと思ったりする絵描き心。

たなごころ

現場からは以上です。